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おはようございます。
<前回からの続きです>
おそらく、クロ様がおっしゃりたかったのは、学識豊かであることのみを選ばれる資格にしてしまうのは問題があるということだと拝察いたします。
規格外れな人間の方が優れた場合があるということなのでしょう。
これはおっしゃる通りで、アウトサイダーの意見というのは、時勢を変えてしまう場合もあります。
けれども、優れたアウトサイダーというのは、表立った社会の評価基準から外れているというだけであって、馬鹿というわけではありません。
つまるところ、賢者の選定をいかに行うか、いかなる基準で賢者を選ぶべきなのかという問題です。もっとも、本当に優れた人物というのは、学歴等の評価基準からは外れていたとしても、時とともにその資質を顕し、それに見合った業績を残すようにようになるものではないでしょうか。
ゆえに、社会が注意深く見守って賢者を選ぶなら、賢者を見誤ることは少なくなるはずです。
これが、選ばれる資格のみならず、選ぶ資格が厳しく問われるべきであるという所以です。
猫にも杓子にも選挙権が与えられた挙句、外国人にまで選挙権を与えようなどという発想は方向性を違えているとしかいいようがありません。のみならず、これまで政治のせの字も知らなかったような人間が突如政治家に立候補してしまうという現象は、退廃した民主主義を象徴するものであろうと小生は思います。
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